2007年02月10日

自白がすべて〜推定有罪となる日本の司法問題

犯罪を犯していようがなかろうが、逮捕された95%が「自供調書」にサイン。99.9%の有罪判決を誇る日本の司法は、「自白」を重視しているようです。決定的証拠・事実がなくとも、「推定有罪」となる日本はいったい何が問題なんでしょうか。

(The Economist - Feb. 10 2007)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

Confess and be done with it
〜Almost everyone accused of a crime in Japan signs a confession, guilty or not〜

With too many instances of wrongful arrest and conviction, ... the spotlight has begun to shine on the practices of police interrogation as well as on the court's presumption of guilt.

More and more innocent victims of Japan's judicial zeal are going public with grim accounts of their experiences at the hands of the police and the court system.

今日の英単語
confess: 自供する
accuse of: ~の理由で〜を訴える・告発する
conviction: 有罪判決
interrogation: 尋問
presumtion of guilt: 推定有罪
innocent: 無罪な
victim: 被害者
grim account: 残酷な話
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

■ レイプとレイプ未遂で逮捕され、警察の尋問でどちらの罪にも認めた富山のタクシードライバーは、短期の裁判後、3年間刑務所で過ごした。後に、この逮捕は誤りだったと法務大臣が謝罪することになった。

■ 逮捕の当初、アリバイのあったドライバーは、犯行を認めなかった。しかし、3日間による密室の尋問で、自供調書にサインすることに説得させられてしまったのだ。

■ 日本では黙秘権があるにもかかわらず、警察と検察は、証拠による事実を調べるよりも、自供させること力を注ぐ。自供は社会更正の第一歩と考えられ、検察側は、捜査に協力的だったとして、酌量減軽した求刑をすることができる。

■ このような「自供」させる警察のやり方は、容疑者の人権を侵害させる問題となる。強制、脅迫、拷問による「自供」は裁判の証拠としては認められないことになっているが、尋問の様子を録音する必要がない取調室では、脅迫や尋問はよくおこなわれているのが現実だ。

日本の裁判は推定有罪

周防監督の最新作「それでもボクはやっていない」が問う日本の裁判制度問題は、世界のメディアにインパクトを与えたようです。

証拠・事実を検証する警察。
証拠・事実が整っているか検証する検察。
証拠・事実を検証した検察のプロセスに誤りがないかを検証する司法。

本来は3つの独立した機関が、容疑の検証がおこなわれ、国民の人権が守られることになっています。しかし、これら3機関が「自供」を重要証拠として頼り、決定的証拠がなくとも有罪としてしまう日本の司法問題。つまり、日本は「推定無罪」の原則がないということです。

その証拠に、

逮捕された95%の容疑者は、自供調書にサインをして罪を認め、
さらに、99.9%が有罪判決を受けています。

この高い有罪判決率がなにを意味するのか。「それでもボクはやっていない」を観て、考えてみたいと思います。

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posted by 小崎壮平 at 17:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 旧ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: heart-to-heart
Tracked: 2007-02-14 14:10
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